理系vs文系!収入が多いのはどっち?

打ち合わせ

データがある

理系と文系のどちらの方が収入が多いのか、ということについては「仕事が出来る人はやっている?数学的発想の重要性」の中でも多少触れました。
ここでは更に具体的なデータを元にして、理系と文系の収入のさについて紹介します。

まずは、全体を見た場合の収入についてです。
理系と文系の平均的な生涯収入のシミュレーションを行った場合、文系の方が理系に比べて5000万円前後収入が多くなる、というようなデータがありました。
これだけを見ると、文系の方が理系に比べて大幅に収入が多いように見えますが、そのような結論を出すにはまだデータが不足しています。
このような平均の違いが生じるのは、理系が「自分のスキルを活かせない」仕事に付いていることも少なくないためです。

さらに、理系の管理職昇進が行われにくく、文系の昇進が行われやすい環境となっていることが多いため、収入の上昇が起こりにくいのも理系が全体的な収入に於いて水を開けられている理由となっています。
ただ、これについては「適切な環境」をしっかり整えて見ると、必ずしもその通りではなくなるデータもあります。

分野ごとの比較

ここでは、「技術職」という、理系が文系よりも適していると考えられる分野における収入の比較を行います。
技術職に限って見た場合、どの年代においても文系よりも理系の方が高い収入平均であるというデータが得られました。
20代後半の時点で20万円ほどの差があり、40代前半になると40万円前後の差が開くようなデータとなっています。
さらに、ソフトやネットワーク関係の仕事においても、高収入層には理系が多くみられるという結果がありました。

このように、自分の専門分野を十分活かすことができるのであれば、理系は文系の収入に比べて決して劣っているわけではないことが分かります。
それでは、文系理系で収入格差が大きくなりやすい職種について、最後に紹介します。

まずは、通信インフラ設計の仕事です。
文系の年収平均が540万円前後であるのに対して、理系の年収は670万円前後と、100万円以上の差があるデータが出ています。
ネットワーク設計の仕事においても、文系の年収平均が494万円前後であるのに対して、理系の年収平均が617万円前後と、かなり大きな差が開いています。
特に大きな違いが見られたのが制御系のシステム開発の仕事で、文系の収入が375万円前後であるのに対して、理系の収入が516万円前後という大きな差がありました。