職場の椅子をバランスボールへ!社員の健康を考える

会議

製薬会社での試み

2012年頃、京都の製薬会社で変わった試みが行われたのをご存知でしょうか。
一部でニュースなどにもなったため、見たことがある人も多いかも知れません。
なんとオフィスの椅子を一切合切バランスボールに変えてしまった、というのです。

一見すると何の意味があるのかわからない試みですが、実際の声を聞いてみるとこの試みはどうやら成功を収めているようで、中性脂肪値が減ったという声や、体が引き締まったというような声が聞かれます。
さて、バランスボールを利用することによるメリットというのは、どのような部分にあるのでしょうか。
より具体的に、オフィスので使用する椅子をバランスボールに変更することのメリットやデメリットについて紹介します。

腰痛対策に効果あり

バランスボールを椅子にすることによって得られる効果の中でも、特に大きいのが「腰痛対策」の効果です。
一日中デスクワークをしなければならないような仕事に於いては、どうしてもこの腰痛というのが大きな影響を及ぼすことになってしまいます。
良い椅子を使うというのも1つの方法ではありますが、人間工学に基づいたような椅子というのは高額な物が多く、オフィスとして導入することが難しいことも少なくありません。
腰痛も重度のものになると十分仕事に影響を及ぼすレベルとなるため、普段から対策をしておくことが重要なポイントとなるわけです。

それでは、何故バランスボールを使うことが腰痛対策として効果を発揮することになるのでしょうか。
これはバランスボールに座ってみると、ある程度分かるかも知れません。
バランスボールは球形であるため、この上でバランスを取ろうと思った場合、首を中心とした重心の取り方をしなければならなくなります。

そしてその状態でボール状でバランスを取ろうと思うと、自動的に背筋を伸ばさなければなりません。
さらに、バランスの取るために骨盤の形も正しい状態になるため、ここのバランスがとられる様になり、腰痛に対して効果が発揮されることになる、というわけです。

デメリットとして考えられるのは、球であるために転がっていってしまう事が考えられることです。
これについてはマットを引くなどして制御することが出来るため、上手く活用することが出来れば腰痛のはびこるオフィスの革命となるかもしれません。

…もう1つ大きなデメリットがあるとすると、なんとなく絵面が締まらないことでしょうか。
これについても、バランスボールの利用と同じく、慣れの部分が大きいでしょう。