光化学スモッグは物質名じゃない?

空気悪そうな街

光化学スモッグは物質名のことではない

ニュースなどでも耳にする機会が多い、光化学スモッグ。
光化学スモッグという単語のみを耳にすることが多いため、光化学スモッグという物質があるのかと勘違いされがちですが、それは間違いです。

光化学スモッグというのは平たく言うと、大気汚染物質のことを指します。
自動車の排気ガスなどをはじめとした大気汚染物質が、太陽から出る紫外線を受けて光化学反応を起こした結果、光化学オキシダントが空気中に発生します。
この光化学オキシダントが、光化学スモッグの原因物質となり、人体に有害な影響を与えるとされています。

光化学スモッグは、人体に入ることで、喉の痛みや咳など、様々な症状を発生させるため、注意が必要です。

光化学スモッグが頻繁に発生する条件

光化学スモッグは、紫外線を受けたら絶対的に発生するというわけではありません。
ある程度の条件下でのみ発生する可能性がありますので、よく理解したうえで、注意をする様にしましょう。

まず、最高気温が25度以上の、暖かい日は要注意が必要です。
夏場などの熱くなりがちな時には、光化学スモッグの発生率がアップしやすくなるでしょう。
そして、日中2.5時間以上の日照りがあること、夏型の気圧配置とされているのが条件となっています。

これらを踏まえると、夏場だけではなく、梅雨明けの初夏なども非常に注意が必要です。

冬場なのに夏日が続いたという場合でも、まれに光化学スモッグが出ることがあります。
大変レアケースではありますが、可能性はゼロではありませんので、よく考えた上で、判断することが重要です。

お子さんがいる場合は要注意!

光化学スモッグは一定量発生している場合は、注意報が発令されます。
光化学スモッグ注意報が発表されたときに、空気を吸うと死に至るという事はさすがにありませんが、様々な悪影響を与える可能性がありますので、早めに屋内に避難しましょう。

特に、光化学スモッグが小さなお子様に与える影響は大きく、大人に比べると、すぐに症状が表れ始める傾向があります。
例えば、喉の痛みや咳、目の痛みなど、ダイレクトに口や鼻の近辺に影響を受けやすい点が特徴です。
広い場合は症状が治まらず、そのまま放置すると、どんどん状態が悪化して、収まらなくなるケースもあるでしょう。

もちろん、大人でもこうした症状が表れることは少なくありませんので、光化学スモッグ注意報が発令した際には、出来るだけ早く非難するように心がけてください。
特に、注意報ではなく警報が発動した場合、注意報の倍以上の光化学スモッグが出ていますので、とにかく早く屋内に避難し、手洗いうがい、目洗いを実施するようにしましょう。