専門を活かした就職と専門外の就職どっちがいいの?

黒板に書き記す女性

専門を活かした就職方法

専門分野である業界へと就職するのは、ある意味理系の特性を生かした進路選択であり、これまで勉強や実験によって学んできたノウハウを生かすことにも役立ちます。
とはいえ、必ずしもこれまで歩んできた専門分野が、就職先と直結するわけではなく、決められた業界や職種しかない専門分野も存在します。

理系の専門を生かした就職方法は、就職にとって有利に働きかけるものですが、あくまでも選考は個人の適性とその施設によって決まり、たとえ学校推薦であっても不採用になる可能性も否定できません。
面接に際しては、自分の志望動機や自己PRを準備して臨むのが最善策で、学校で身につけたスキルやセールスポイントを、余すところなくアピールしていきたいものです。

そして、理系的ともされる論理的な思考や課題発見、地道な観察力や多角的な視点は、応用力としてビジネスの世界でも役立つことでしょう。

専門外への就職について

一般的な就職活動を見てみると、これまで大学で身につけてきた専門的な知識を捨て、専門外の就職は本人にとっても一大決心となります。
しかし、何も億することなどないのです。
実社会において、完全に専門分野の職種に就くことはまれで、逆に専門外への就職に就く事も少なくありません。

専門外への就職は、こうした理由からも、決して自分にマイナスに働くことはないでしょう。
就職活動を先が専門外であっても、学生の立場で会社の業務形態やビジネスの多様性などを知るのにも限界があり、自分のスキルが役に立たないという判断を下すのは早計過ぎるというものです。

実際に、自分の身につけたスキルそのものが必要とされなくとも、それまで自分が行ってきた知識を身に付ける過程、実験などの経験やミス、さらにそれを克服してきたものはすべて自分の大切な経験となってくるものです。

理系学生のための就活ノウハウ

就職がうまくいかず、本当に自分が学んできた専門分野が、ビジネスに役立つのであるか、またそのスキルが世の中に役立つものなのかと、何かと不安に駆られることも少なくないでしょう。
しかし、ご安心下さい。

たとえ、ご自分の専門に直結する業界であっても、大学で行ってきた研究や勉強と仕事が一致することはあまりなく、さほどネガティブに考えてはなりません。
どんな時であっても、自分なりの視点や実験や勉強で得られたスキルは、自分だけの実績であり経験となってきます。

また、世の中は常にアクティブに変化し続けており、専門外であっても自分の考え一つで、躍進する可能性は大なのです。
しかしこれは、同じ理系を目指してきたほかの学生たちにも言えることで、競争相手はこうした同じ専門性をもった学生たちであることを、常に理解しておかなければなりません。