理系就職6つの真実

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理系就職の真実 1・2・3

理系を専攻してきた学生たちにとって、大学で勉強してきた研究や論文作成は、自分自身の研究成果としてひとかどの自信を身につけることでしょう。
しかし、実際の企業において、学生たちの研究成果は、個人情報の一つにしかに過ぎず、実際にその研究成果を企業が欲していなければ、採用や配属の決め手とはならないのです。

また、こうした理由をも踏まえて、就職が決まっても研究職ではなく、他の部署に配属されたりする事もあり、人事いかんでは希望の部署へと配属されるのも、時間がかかる場合もあります。
実際に、研究部署へと配属されても、研究職の業務は研究に費やす時間よりも調整業務の方が多く、思い描いていたイメージとはかけ離れているケースも多いものです。

企業内では、書類作成・社内アピール・社内外の打ち合わせ等の調整業務が意外に多く、実験・試作・レポート作成などの研究業務は半分以下と心掛けておきましょう。

理系就職の真実 4・5・6

よく企業就職の場合、縁故で就職が決まるといったケースも、かつては珍しくありませんでした。
学生たちにとって、就職活動が楽なことは願ってもない事ですが、大学にもこうした実力をもつ教授も存在し、業界内へのコネクションを深く持つ教授は、学生を採用枠にねじり込む裏技を持つこともあります。

また、理系就職活動では、本人の印象が採用可決を左右しやすいのが協働研究先で、協働研究者との協働作業が数年に及ぶ長丁場となる事も多く、そのため共同で業務をしやすそうという視点が、重要なキーワードになってくることもあります。

そして、社会人となって大切になってくるのは、意外なことにごますりの存在です。
実は、就職先で大掛かりな実験研究などを行う際、研究所だけではなくほかからも人員の確保を必要とする場合もあります。
この場合、頼む相手に良い印象を与えるためにも、ごますりのテクニックは必要となってくるのです。

理系就職に関するまとめ

近年、若手や学生によく言われるのが、コミュニケーション力の無さと言われており、自分で率先して前に進むのが苦手な方が多いようです。
これは、言語能力が低いといわれる理系出身者だけの問題ではなく、若者全般に言われています。

もちろん、理系出身者に論理的でコミュニケーション力の低いタイプが多いのは確かな事実ですが、本人にとっては特にネガティブに考えているものではないようです。
コミュニケーション力は、鍛えることでいくらでも身に付くことで、恥ずかしがり屋や人見知りの方であっても、時間をかければ接客も可能となります。

まず、コミュニケーション力を上げるテクニックとしては、相手を褒めてあげることが大切で、相手に好感を持ってもらうことで、自分の実績や実力以上の効果をもたらしてくれるものです。