社会に出てからの役立ち度(理系)

社会に出てから

理系出身は即戦力か否か

よく耳にするのが、大学まで行って仕事には何も役に立たない、あるいは全くのも意味であったなどと聞かれますが、その理由はどこからきたのでしょう。
実は、大手の出版社の専門誌で、元大学生に対してアンケートを取ったものがあり、そこでは文系・理系によって大きくその答えが異なっていました。

理系出身者のアンケートでは、どちらかといえば役に立った・役に立ったと答えた割合が6割を超えており、同じアンケートで文系出身者では3割から4割の間と、理系出身者の半分ほどしか役に立った実感がないということがわかりました。

この、文系と理系との大きな差は、理系で大学で学んできたことが仕事に直結していることに対して、文系では大学で学んできたことの応用力が必要な為、仕事に対しあまり実感がわかないというところでしょう。
しかし文系は、コミュニケーション力が高いと言われ、周囲に対しての対応力があるといわれます。

理系の長所と短所

理系出身者は、非常に論理的で白黒をはっきりとす付けたがります。
もちろん、理詰めで話すのは論理的で、相手に対して正確に情報を通達できる方法ですが、相手によってはやりこめられた感が残り、苦手意識を持たれてしまいます。

しかし、正しい数字を前に、その判断をよりどころにするのはきわめて正しい意見で、特に数値を専門に扱う職業では貴重な存在と言えるでしょう。
仕事に対し、理詰めで粘り強くコツコツと積み重ねていくのは、精神的にも苦痛となることも多く、理系出身者は無駄なくこなしていくことができます。

ただし、理系出身者は、決して感情的にならないところが最大の長所といえますが、灰色決着が苦手なためとかく白黒決着をはっきりとつけたがることで、周囲に煙たがれることも少なくありません。
相手を批判しやすい人は、周囲にも批判されることを忘れないでください。

理系の仕事の取り組み方

理系出身者の仕事の取り組み方として、非常に顕著なのが数字に対して非常に厳しいというところではないでしょうか。
もちろん、仕事に対してが厳しいのは、最大の利点ともいえますが、周囲のさりげない会話の中や仕事中に、同僚や上司に向かって大きな声で指摘するのは、批判やいじめなどと勘違いされる場合もあります。

また、物事に対して、辛らつに批判することも多く、相手に知識が足りなく論理的でなくとも、あからさまな批判は攻撃性が高いと疎外されてしまう恐れもあるのです。
とかく理系出身者の頭が固い、融通が利かない、臨機応変でないなどといった批判は、頑固な人物像を想像させるものですが、コミュニケーション力を高めていくことで解決することも可能です。

仕事の取り組み方は、特にスタンスを変える必要はなく、相手に気持ちを素直に伝えることで理解してもらえるでしょう。