論文作成に使える!おさえておきたいフリーソフト

ノートPC

どのようにパソコン上で書くのか

今や、理系文系、あるいは洋の東西を問わず、多くの学問に於いて「パソコン」が利用されるようになっています。
実際、大学や大学院のレポート作成も、パソコンで行うようになっている人がほとんどではないでしょうか。
ただ、文章を書くだけであればそれほど難しいことはありませんが、理系の場合には「数式」を書かなければならないような部分も多く、こういった部分をどのようにパソコン上で書くのか、ということがネックとなっていることも少くありません。
そこでここでは、パソコン上で利用することが出来る「数学論文に役立つソフト」について紹介します。

ここで紹介するソフトは全てフリーソフト、つまり無料で利用することが出来るものです。
その為、まずは使ってみて、合わなければ別のものを探す、ということが出来るのがポイントです。

まず1つ目に紹介するのが「Math」というソフトです。
これはOpenOfficeと呼ばれるソフト群に含まれているソフトの1つで、名前の通り「数学」用のソフトとなっています。
エディターを利用することで簡単に数式を記入することが出来るようになっているため、論文上に登場させなければならない数式も記入が行い易いのがポイントです。

このOpenOfficeというソフトは、数式を執筆しない場合でも役に立つ場面が多いものです。
WordとExcelに相当するソフトである「Writer」と「Clac」があるため、これらを利用してレポートや文書の作成を行うことができます。
マクロや関数の部分ではMicrosoft Officeと少々違っている場合もありますが、基本的な使用感は大きく離れていないため、無料で利用出来るオフィスソフトとして考えることができるでしょう。

次に紹介するのは、Octaveというソフトです。
こちらのソフトは数値解析を目的としているプログラムであり、科学や工学の分野に於いて特に活躍することが期待できます。
方程式などの解析も行うことが出来るようになっているため、様々な場面に対応してくれるのが強みです。

ただ、プログラム言語を利用する必要があるため、少々専門的な知識を持っていなければ利用できないというのがネックです。
この部分にさえ慣れてしまえば活用できる範囲が広く、長く使っていけるソフトとなるでしょう。

まだまだある理系ソフト

次に紹介するのは「Maxima」というソフトです。
こちらのソフトもOctaveと雰囲気が近く、数値計算や数式の処理を行うことが出来るソフトとなっています。
計算の結果だけではなく、過程を出力してくれるのが特徴で、どのような計算を辿って結果が出るのか、ということを目視することが出来るようになっています。

こちらは使用も比較的簡単なシステムとなっているため、プログラムに明るくない人でも利用出来るというメリットがあります。
ヘルプファイルが充実しているため、そちらを見るだけで多くの機能を使うことができます。

最後に紹介するのは「gunplot」です。
こちらはグラフ生成用のソフトとなっており、数値や数式を入力することによって、該当するグラフを分かりやすく出力することができます。
上記のOctaveやMaximaにおいてもこのグラフ出力機能が利用されているなど、標準的に使いやすいものとして活用されています。
入力についてはキーボードが主体となる少々特殊なものですが、やはり慣れると活用出来る範囲が広い、便利なソフトとなっています。